若狭湾お遍路 – 下見復路編 –
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伊根をあきらめ、丹後半島の経ヶ崎(若狭湾の西端)で折り返した下見。海遍路の出発地に最適な宮津で宿をとり、英気を養って臨む復路へ
フォトジェニック若狭湾
日本海側では珍しいリアス式海岸の若狭湾。陸路で下見するには骨が折れる。
すべての海岸線を回るのは現実的ではない。すでに目星をつけた場所から随時東へ東へと回っていくことにしよう。
まず最も気になった場所が、由良川の河口だ。
福知山市から北上し若狭湾へと流れる由良川は、川らしい情緒が河岸ににじみ出ている。宮津から出発し、おそらく最初の宿泊地となるであろう由良川河口から河岸まで下見してみたが、個人的ビュースポットは、京都丹後鉄道宮舞線の単線架橋である。これは、絶対シーカヤックで見るぞ。
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水辺では一時的に鉄道オタクとなってしまうのが悪い癖だろうか。現を抜かす余裕はないので、舞鶴を目指す。
舞鶴の地形は、まさに鶴の両翼のように東と西へ各々深く入り組んだ特殊な湾だ。日本において、軍港の街として名を馳せた舞鶴なので、その名残を舞鶴赤れんがパークに立ち、学びの時間とした。
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どうも歴史が絡むとオタクになってしまうのが悪い癖だろうか。現を抜かしている暇はないので、海岸線を通り高浜を目指す。
迷い道、若狭路
結論を先に書いておくと、舞鶴から海岸線を通り高浜に行くことは、車では不可能であった。
琵琶湖畔でお会いしたナチャラ主宰の北村さんによると、野原という漁村はぜひ海遍路してみたいところ。舞鶴から野原へと車で進んでみる。途中、大きな火力発電所を通り過ぎた。
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Googleマップで車道を見ると、細い山道が続くようだ。断崖で手つかずの海岸線が多いと予想。
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野原を下見し、そのまま東へと向かい高浜への近道を探すが、どれも行き止まり。結局、舞鶴まで戻らねばならないようだ。
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小浜の夜
舞鶴から幹線道路で高浜へ、そして小浜へ到着。
ここ小浜では、青海さんという海遍路でお世話になっている方のご自宅に泊めさせていただけるということで、まずご挨拶へと伺った。
青海さんは、海遍路に携わっている京都大学名誉教授の田中克さんの後輩ということで、海遍路琵琶湖編の際に後援していただいた縁のようだ。
その夜は青海さんご夫妻をお連れし、小浜にて第八管区海上保安本部の皆様と会食。小浜は、鯖街道の起点として、多くの食文化がある。その料理に舌鼓を打ちながら、若狭の海やカヤックなどについて楽しい談義が続いた。
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学術的に魚類に詳しい青海さんとの出会いも、この海遍路の貴重な機会であった