巴波川テストクルーズ2017 – まずは下見編 –

さて、前回までの経緯で、「巴波川テストクルーズ」と称した川下りは、2017年11月23日24日の2日間に分け決行することとなった。

冬のはじまりの魅力とは

何故こんな寒い時期に川下りするというのか。

夏の終わり、栃木への帰郷を兼ねてシクロクロスバイクを使用し下見をしてみた。すると、巴波川から利根川にかけての流域は、次のような環境であることが分かったからだ。

  • 川幅は狭く浅瀬や堰堤が多数ある
  • 中洲が多く草が繁茂している
  • 栃木から利根川まで北から南へ向かう道程
  • 河川敷が広大でマムシやスズメバチをはじめ生物が多いこと無数に潜んでいる可能性が高いこと

正直、浅瀬や堰堤などハード面はなんとかなるものだ。しかし、マムシやスズメバチなどに襲われては敵わない。

そう考えると、冬の始まりがいい。

こうして、北風が安定的に吹き、生物が活動を停止する冬のはじまりに川下りが決まった。

栃木県栃木市から茨城県五霞町までの42km

次の課題は、何処まで下るか。
スタートは蔵の町栃木。昔に倣って江戸まで下るには、どう考えても3日間かかる。
私は問題なく過ごせるかもしれないが、同志2人が心配だ。
国土地理院地図で計測すると、栃木から利根川、そして江戸川の基点となる関宿まで42kmあることが分かった。
40km前後のSUPツーリングは、2015年に淀川で実際に身をもって味わったため、その苦労はよく理解できる。
数時間も立ちっぱなしは正直ツライ。
しかし、北からの追い風と、川本来の流速を計算に入れれば、3人でも無事下れる可能性は高い。

 グループ全体の体力やスケジュールを鑑みると、栃木から関宿までの42kmを下り、まずはテストクルーズを終えることが上策と考えた。
ただ、朝早く栃木を出航せねば、利根川まで到達は難しい計算である。せっかく地元栃木の街中を下るには、早朝誰にも気づかれないというのは寂しいものだ。
ということで、勤労感謝で祝日となる11月23日の午後に街中を、24日の早朝から利根川までの川下りと、2日間に分けてみた。

海も湖も全ての水辺において共通して言えることは、下見が最重要課題であることだ。特に川という流体力学の頂点に立つような事象を相手にするには…

つづく

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